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2011年 10月 24日







あの話を僕はどこからすればよいのか....
今にも恐ろしくて足が震えてしまう。僕は西野カナ並に震える体を抑えながら筆を取ることにする。
悲劇は10月24日、朝起こった。
僕は”それ”を見たとき、頭の中に雷が降って来た。あ、この雷はイカズチって読んでください。
僕は思わず2度見した。何故誰も気付かない?僕は驚いた。



前方斜め、二つ前の席の男子の裾にひっつき虫が4つついてた。



いやいやいやいやいやいやいや。
どうしたらそうなるの?なんで?いやなんで?
なんで4つもついてるの?お前の通学路どうなってんだよ。
いやたしかにね、いやたしかに僕の住んでいる場所は田舎だよ。お世辞にも都会とは言えない。
だがしかしド田舎というわけでもない。
それなりに建物も建っているし、道路もちゃんとされている。
そもそもひっつき虫が何か知っている?地方の言葉かもしれないから説明しておくと、
あのあれだ、ググレカス

僕は恐怖に体が支配された。いやなんでだよ?僕は授業中だというのに席を立ってその男の子に聞きたくなった。だがしかし、下手な真似をすれば僕がホモということになる。
「なにあいつ授業中に席たって男と話してるんだよ。きっとホモだぜ」とこうなるわけだ。
だから僕は湧き上がる好奇心を脇に置き、とりあえず観察することにした。
4つ.....いやなんで4つだよ。
1つならまだ分かる。あぁ、なんかの拍子で付いちゃったんだな、とか、こけた時にでも付いたのかな、とかありえる。
だが4つとなるとこれはおかしい。
たとえば8つついてたとしよう。これはもう確実にジャングル育ちのゴリラの確定だ。
家がジャングルで通学路もジャングル。ちなみにあそこの毛もジャングルの大三元ツモだ。
その半分の4つとなるとやはり考えられるのはアレしかない。
そう、きっと最先端のオシャレなのだ。

ズボンの裾にくっつき虫をつけることによって、僕は田舎育ちのたくましい少年ですよ、とゆとり世代を生き抜くお姉さまに教えることができ、好感度と共にハートも掴むことができる。だがお前が掴んでいるのはただのひっつき虫だけどな。
しかもそのくっつき虫の配置を見てほしい。そう、上手い具合にスクエアになっていた。
これはもうジャンプスクエアもびっくりのスクエアっぷりである。
そこは5つつけてペンタゴンにしてもよかったが、どうやら彼はスクエアを選んだようだ。
しかもなんと、ひっつき虫の色が緑と茶色がそれぞれ2つずつ。
そう、これは伝説のひっつき虫比率に伴ったひっつき虫の配置である。
彼はとんでもない知将であった。(今変換するときに「池沼」と出てきたが、これも当てはまる。)
彼は何食わぬ顔をして、とんでもない宣誓布告を我々にしてきたのだ。

「ミロ、ワタシノコノ、ヒッツキムシヲ」と彼は言いたかったに違いない。
最先端のファッションであるひっつき虫比率を使いこなし、ズボンの裾に素晴らしい配置を整え、奴はこの地球を征服に来たに違い無い。制服だけにね。
僕はそのとき、ションベンを漏らした。怖かったのだ。
殺される───。僕の脳裏にその言葉が浮かんだ。
全身にひっつき虫をつけてくるに違いない。そうなれば、もはや”くっつかれる”のではなく、”くっついていく”のである。
そう、ひっつき虫の革命が始まったと言っても過言では無い。

彼のあのくっつき虫の比率はひっつき虫黄金比率と呼ばれ、彼のあのくっつき虫の配置はオセロニアンと呼ばれている。
僅かに存在しているくっつき虫を武器として戦う群馬県の先住民「クッツキミアン」人や、くっつき虫に詳しい専門家しか知らないことばかりだ。
もちろん僕は天才だからくっつき虫のことも知っている。
僕はもう一度彼のズボンの裾を見た。








だせぇw








それから数年後、僕はひっつき虫になった。
クラスのあらゆる男や女に話しかけ、そして無視される存在になった。
そう、これが本当の ひっつき無視 である。







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by Kichigaiiiii | 2011-10-24 16:57 | .